日本認知症の人の緩和ケア学会

私たちの社会は超高齢社会を迎え、急増する認知症の人へのケアは、社会全体で取り組まなければならない喫緊の課題です。

認知症の人がその人らしく生き・終えるためには、認知症が認知機能障害以外にも及ぼすさまざまな影響を加味した対応を考えなければなりません。身体的・精神的な苦痛を緩和しながら、その方が望む暮らしや人生の選択ができるように、包括的なケアをしてゆく必要があります。

そのために、私たちは、認知症を正しく理解し偏見や医療やケアの価値観を含めて、認知症の人の心身の苦痛やスピリチュアルペインについて共に学びあい、認知症の人の尊厳を守る緩和ケア方法の確立をめざして、「日本 認知症の人の緩和ケア学会」を設立しました。

本学会が目標とするところ

緩和ケア方法の確立

認知症の人を中心とした「認知機能障害自体への支援」「BPSD、せん妄への支援」「身体疾患(多疾患併存)複雑状態への支援」を追求し、認知症の人が最期まで穏やかに過ごすための緩和ケア(治療・ケア)

エンドオブ
ライフケアの確立

認知症の人の自律性を守るための社会生活から最期の治療・ケアに関する意思決定支援

認知症の人の尊厳を守る
ケア方法の確立

認知症の人が尊厳を守るためのスピリチュアルペインとスピリチュアルケア